UNDULATION : 大角皿
Bling-bLing
磁器特有の真っ白で無機質な表情であったこの大きな角皿を初めて手にした時、このずしりとした手応えと共に、ご覧をいただきます様なこの破茶滅茶とも言える何とも微笑ましい表情を直ぐにイメージする事が出来ました。それはきっと、この大角皿君からの僕に対する猛烈なるアピールであった事だと記憶を致しております。が、しかし、君の望みを叶える為に、この僕は何度も何度も様々な特殊な塗料を塗り重ね、そして焼き入れの作業を行なったのか、その事を君は知っているのかい???
あまり思い出したくは無いのですが、かれこれ通算で24回〜25回。塗っては焼き、塗っては焼きのそんな作業を延々と繰り返しました。そして、いざ最終段階の削りの作業に漕ぎ着ける事が出来たのは、君からの切なるアピールを耳にしてから約3週間後の事でありましたったけ、などと。。。しかし、『言い出しっぺは、一体どちら様?』。 造り手と致しましては、何とも耳が痛くなる様な問い掛けでありますが、兎にも角にも精一杯の仕事はさせて頂いた次第です。
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