
銀嶺テーブル
私は昭和39年生まれです。同世代の方々におかれましては、ミシン… 何とも郷愁をそそられる事と思います。私の母は裁縫が得意でありまして、若かった頃の母の想い出と言えば、彼女がミシンに向かう後ろ姿を直ぐに思い浮かべる事が出来ます。このミシンの脚ですが、これは “鋳物” でありまして材質は見る所きっと『鉄』でありましょう。砂型があった事とは思いますが、とにかくその型に高温で溶かした鉄を流し込み、こうした造形物を当時のミシンメーカーは多々造っていた事と思います。令和の世の中となり、この様な古の製造工程はナンセンスとされる事が常ではありましょうが、優美な曲線を描き内部にも複雑な造形を伴う左右対称のこのミシンの脚の再現しようとした場合、それはやはり当時と同じ技法や技術に頼らなくてはならず、巡り巡り時代は変わりつつも物造りとはやはり実に手間暇の掛かる事であると言う事に付かされます。









