
MANDALA S20号
MANDALA – CORE : 守核
Where the Void Begins to Breathe
宇宙は爆発ではなく、静かな呼吸として現れる
深い黒の中で、静かな圧力が呼吸している。それは形になる前の宇宙、まだ言葉を持たない衝動の震えである。
渦は互いに干渉しながら、ひとつの場をつくる。
中心は核のように見えながら、実は空である。その空は欠落ではない。すべてが生まれる場所である。
削られた面に現れる銅の色は、内部に残る微かな熱の痕跡。
焼かれた杉の層は、地層のように時間を刻む。
静けさの奥で見えない宇宙がゆっくりと膨張している。
この作品は外界を描いたものではない。
作家の内部に存在する得体の知れない圧力、その震えがうねりとなって現れたものである。
空は空のまま、渦は渦のまま…
それでもなお、宇宙はここから生まれ続けている。
Artist Statement
Kuwai Hana / UNDULATION
UNDULATIONとは衝動である。
それは理由を持たない。説明することもできない。
ただ内部に蓄積し、ある瞬間に圧力となって現れる。
その圧力は形を押し出し、空間を揺らし、やがて宇宙のようなうねりを生む。
私の作品に現れる渦は風景ではない。
それは内部の衝動が空へと広がる過程の記録である。
中心にあるのは核ではなく、空である。しかしその空は無ではない。
そこから宇宙は静かに呼吸を始める。














