UNDULATION オブジェ #02
何度かこのWEBサイトの別のセクションで申し上げておりますが、有機物と無機物の融合。それはUNDULATIONのテーマでもあります。こちらにご紹介する無機物。。。かなり極端な格好をした無機物であります。これはハーレーダビッドソン (オートバイ) に使用をされておりますパーツでありまして、ベルトプーリーと称するパーツです。エンジンから生まれる回転力を後輪に伝える為、ハーレーダビッドソンではドライブベルトと称する ( かつてはチェーンが用いられておりました) 伝達装置が使用されておりますが、そのベルトを後輪側で受け止める為のパーツが、このベルトプーリーです。
側面に何やら歯付けの痕跡が残っておりまして、その辺りよりオートバイパーツとしての役目がご想像頂けるかと思います。外周のリング上面にはその歯付けの数だけドリルドの加工を施し、またリングを支えるスポークの部分にもそれぞれ大きさの異なる3点のドリルドを施工。穴の大きさや配置の仕方、また最終的な穴の形状など、このあたりはハーレーダビッドソンのカスタムで培ったノウハウを注ぎ込みました。
真円を描き、また各部の設計に関しては工業製品としての絶対の数値からなるこうしたオートバイや自動車の部品に対しては、得てして美観上のアプローチを試みた所で、思う様な良き結果を得る事は非常に稀なのでありますが、今回は『オブジェ』として成立をするレベルに至ったかと思う次第です。試しに… 均一の空間の中に縦横無尽な表情を見せるエアープランツを配して見ました。また、大輪の赤いダリアの花も良く似合うかと思います。